ゴールデンウイークも終わり、5月も中盤を迎えました。
6月9日には、防犯意識の向上を目的とした「ロックの日」イベントが各地で開催されます。
さて、私が仕事で様々なカギの取替えや防犯設備の設置作業などを行っていると、最近よく目にするのが、いわゆる「ダミーシリンダー」というモノです。
これには色々なタイプがあります。
一つは鍵穴の無いシリンダー。
これには、有名メーカーのロゴの刻印されている物もあります。
鍵穴もあり、一見、本物のように見える物。
また、シールで貼るだけの物などもあります。
こういった物は、本物のシリンダーよりも、はるかに安い(ネットで調べると2000円程度)ため、2ロックにしたいけどもお金の都合がつかない場合や、気軽に防犯をしたい場合に重宝されるようです。
しかし、鍵や防犯のプロである私から見れば、それらは、あまり意味を成さないものだと感じています。
なぜなら、防犯側のプロである私がそう思っているのだから、空き巣側のプロもそう思っていると予想できるからです。
まず、鍵穴が無かったり、シールで貼るだけのダミーシリンダーは論外だと思います。
正直、プロが見れば、一目見ただけで、それが本物かどうか分かります。
また、実際にドアに穴を開け加工し、本物のシリンダー取り付けと同じように設置する本格的なダミーシリンダーもあります。
しかし、そこまでするのであれば、本物を付けた方が良いと思います。
少し過激な意見かもしれませんが、
「防犯は自己満足で終わってはいけないものである」
と、私は思っています。
本物の防犯力こそが、私たちの安全を守ってくれると信じております。