防犯対策はドア周りから始まる
世の中には、数多くの防犯グッズ、補助錠、さらに、カメラやコンピュータと連動した防犯システムまで、たくさんのセキュリティ製品があふれています。
しかし、そういった製品を利用する前に、まず、私たちが行わなければならない、基本的なチェックポイントがあります。
それは、ドア自体のメンテナンスを行っていないために、本来の強度や性能を発揮できていない場合があることです。
そのような事があると、せっかくの防犯グッズや補助錠が、正しく動作しないことも、ありえるのです。
では、ドアのメンテナンスはどのように行い、チェックすべきポイントは、どこなのでしょうか?

1.ドアにとって一番大切な「ドアクローザー」
ドアの上部についている「ドアクローザー」のメンテナンスは重要です。
ほとんどの玄関ドアには付いている、この箱状の物体は、ドアの開閉スピードを調整し、急な動作をしないようすることで、ドアやドアの受け側のダメージや、私たちが、指を挟んでしまうような事故を防ぐ働きがあります。
ドアクローザーの、開閉スピードの調整は、ネジで行うことが多いので、古いマンション等では、その調整がズレてしまって、正しく動作していない場合があります。
また、ドアクローザーから、油や何らかの液体が染み出しているときは、かならず専門業者に連絡をして、修理を行うことが必要です。
ドアクローザーの不具合を、そのままにしていると、日常生活でも、突風が吹いた際などに危険がありますし、小さな子供がいるご家庭では、お子様のケガの元になります。
また、開閉の衝撃で補助錠などの防犯設備にもダメージを与えかねません。
さらに、火災などの非常時に、正しく機能しない事も考えられます。
これから台風の季節にもなりますので、日頃のメンテナンスやチェックに心がけましょう。
2.丁番の点検
ドアと壁をつなぐ部分です。
長年使っていると、ドアで何か物を挟んだりして、丁番が歪み、その結果、ドアと壁が、こすれるようなったり、鍵を閉める際に、いわゆる「クセのある」鍵になってしまうことがあります。例えば、ドアを閉めて、ドアを押しながらでないと、鍵が閉められない・・・などです。
こうなってくると、場合によっては、ある日突然、鍵を閉められなくなってしまったりする可能性もありえます。
そうなる前に、ドアの開閉に違和感を感じたら、丁番の点検をして、歪み等が無いか、確かめましょう。
ただし、丁番の調整を、素人が行うと、開閉が出来なくなるかもしれませんので、業者に連絡をすることをオススメします。
◆まとめ
防犯の基本はドアに補助錠を取り付ける2ロックから、、、なのでしょうが、それ以前に、ドア自体の性能が100%発揮できる状態にしておかないと、せっかくの補助錠も無意味な物になりかねません。
私たちの命と財産を、日々守ってくれている「ドア」に、愛情を持って接してみてください。
今よりも、ずっとストレスなく動いてくれることでしょう。