夏に向けて、今から防犯対策を行いましょう
■夏に向けて、今から防犯対策を行いましょう
6月も中盤を過ぎ、梅雨の季節となってまいりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
梅雨の時期は家に居ることも多いかとは思いますが、夏になると外出の機会も増えてくることと思います。
そこで、今のうちに、夏に向けて、防犯対策を行いましょう。
■侵入犯罪の発生件数
侵入犯罪(空き巣)の発生件数は、平成15年をピークに減少傾向にありますが、それでも、治安が良いと言われた昭和40年代に比べると、約2倍の侵入犯罪が発生しております。
もちろん、昔に比べて、現在のほうが、人口や住居・建物が増えたことも、件数増加の一因ではありますが、大阪の場合、南部では堺市を中心に、北部では吹田市・豊中市を中心に、多くの侵入犯罪が発生しています。

■侵入犯罪の手口と対策
さて、侵入犯罪には、様々な手口が使用されることをご存知でしょうか?
ここでは、代表的な4つの手口と、その対策をご紹介いたします。
1.ピッキング
手口:
ピックと呼ばれる金属製の特殊工具を鍵穴に入れ、ドアの錠を短時間で開ける手口。ピッキングに対応した錠でなければ、1分もかからずに侵入されてしまいます。
対策:
CP規格の錠や、最新のシリンダーをつける。昔の古いシリンダーでは、ピッキング対策が行われていないことが多い。
2.サムターン回し
手口:
ドリルで穴を開け、サムターン(内側のドアロック用のつまみ)を強引に回して侵入するやり方。壊したドアスコープや取り外したドアノブの穴、ドアと壁の隙間などに特殊な工具を挿し入れてサムターンを回すこともあります。
対策:
ドアの内側にサムターンカバーを取り付ける。
3.ドアこじ破り
手口:
ドアと壁の隙間に、くぎ抜きのようなL字型をした工具・バールを押し込み、テコの原理でドア錠を破壊して侵入する手口。強引な方法ですが、手間がかからず短時間で侵入されてしまいます。
対策:
2007年現在、バールを使用したドアこじ破りが流行しています。
補助錠を取り付けて、こじ破りをされにくいように対策しましょう。
補助錠を取り付けることで、直接的な耐久性を上げる効果はもちろん、侵入犯に対する「抑止力」となって、被害自体に遭いにくくなります。
4.ガラス破り
手口:
玄関ドアの侵入対策が進む中、意外と忘れられているのが、窓の防犯対策。
しかし、侵入犯罪の手口のうち、玄関からの侵入に次いで、多い手口です。
クレセント(窓ガラスの錠)の周辺を破損し、そこから手を入れてクレセントを回して侵入する手口。通常のガラスであれば、10~15秒で破損出来ます。わずかな留守の間でも油断できません。
対策:
ガラス自体を強化ガラスに取り替える。窓の振動に反応するセンサー・ブザーを取り付ける。また、窓サッシ用の補助錠を取り付けるなどの対策があります。